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コツコツが大事!

健康寿命は足し算であり引き算です

健康寿命は大事だ。

この言葉自体は、もう何年も前から言われ続けています。
でも正直、「大事だとわかっている」と「行動している」の間には、とても大きな溝があります。

よく、内科と外科の違いの話で例えられます。
外科的なケガや痛みは、はっきりと自覚できます。
転んで痛い、動かすとズキっとする。
だから人は迷わず病院へ行き、治療を受けます。

一方で内科系の病気はどうでしょうか。
初期にはほとんど痛みがなく、日常生活も普通に送れてしまう。
だから「まだ大丈夫」「そのうちに」と後回しにされ
気づいたときには進行している、というケースが少なくありません。

実は、運動もまったく同じ構造をしています。

運動の効果は、やってすぐに劇的に現れるものではありません。
1回やったからといって、翌日すべてが変わるわけではない。
だから「必要なのはわかっているけど、やらなくても今は困らない」になりやすい。

痛みがない。
不自由もそこまで感じない。
日常は回っている。

この状態こそが、運動が後回しにされる最大の理由です。

私は20年以上、運動指導の現場に立ち続けています。
その中で、はっきりと見えてきたことがあります。

それは、「10年の差は、取り返しがつかない差になる」という事実です。

運動を続けてきた方の10年。
運動をほとんどしてこなかった方の10年。
この差は、筋力や柔軟性といった数字の違いだけではありません。

・立ち上がる速さ
・疲れにくさ
・転びそうになった時の反応
・外に出る頻度
・人と会おうとする気力

こうした活動量そのものの差として現れてきます。

そして何より大きいのは、「選択肢の数」です。
行ける場所、できること、やりたいと思えること。
運動を続けてきた人ほど、10年後もそれらを“選べる”状態にあります。

運動をしていなかった10年は、
静かに、確実に、体の自由を奪っていきます。
痛みとしてはっきり出ないからこそ、気づきにくい。
でも、ある日ふと「前はできていたのに」と感じる瞬間が来る。

健康寿命とは、単に寿命を延ばすことではありません。
自分の足で動き、自分で選び、自分の生活を続けられる時間のことです。

だから私は、
「今つらいから運動しましょう」ではなく、
「今つらくないうちから、体を整えておきましょう」と伝えたい。

派手な変化はいりません。
完璧な運動も必要ありません。
ただ、体に触れること。
動かすこと。
今の状態を知ること。

その小さな積み重ねが、
10年後、20年後の「健康度」を保ってくれます。

健康寿命は、ある日突然失われるものではありません。
気づかないうちに、少しずつ削られていく。
だからこそ、今この瞬間の選択が、未来を大きく変えていくのです。

ここで一緒に身体を動かしている皆さんは大丈夫!
選択ができています。

YOSHIDA

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