yoshidaコラム

筋トレの効果と、筋肉が成長するメカニズム

姿勢が整ってボディメイクをして、
“ヒップアップ”したい!
“クビレ!”たい!

というお客様は非常に多いです。
メリハリボディは魅力的ですよね。

そこで今回は、筋トレの効果と筋肉が成長するメカニズムをお伝えします。

力がつくことと、筋肉が太くなることは同じではありません。
ここに効果のあらわれ方のポイントがあります。

また、1回上がるかどうかのぎりぎりの重さを上げるだけでは筋肉はつきません。

トレーニングの効果を100%に引き出すために、正しい知識を手に入れましょう。

筋肉をつけるためなのか、筋力をアップするためなのか、
スポーツのパーフォーマンスを高めるためなのか、
トレーニングの効果は求めるものによって負荷設定や行う筋トレの内容が変わります。

この記事では、筋トレの効果の知識を「3つのポイント」に分けてお伝えします。

 

筋トレの効果の現れ方

筋トレの効果はどれくらいであらわれるのか?【筋力UP】=【筋肥大】ではありません

どれくらいで筋肉が太くなるのか?

トレーニングを始めてすぐに、筋肉の合成は始まります。

しかし、変化は劇的ではなく少しずつありますので、
見た目で効果を感じるのは2~3カ月ほどはかかります。

一般的に筋肉の細胞の半分が入替ると、
外見の変化がわかりやすいと言われており、
筋肉の細胞の半分が入替る期間はおよそ80日間(2か月~3か月間)です。

これは個人差があり、1カ月くらいで「筋肉がついてきた」と見た目に変化を感じる方もいます。

筋トレの効果の現れ方
普段使われていない筋肉が使われるようになる

心理的な限界を高めている

筋肉がつき始める

トレーニングを始めたころは非常に扱える重量が増えるものです。
しかし比例して筋肉は太くなりません。

なぜなら始めの筋力向上は、普段使われていない筋肉が使えるようになるからです。

例えば、「事故で車の下敷きになった人を助けるために、車を持ち上げた!」
などいわいる“火事場の馬鹿力”は普段は使われない筋肉を動員した事によりおこります。

こうした緊急事態に備えて、普段は使われないでいる力の発揮の成長が、
トレーニング初期でおこります。

この時期は同時に心理的な限界を少しづつ高めている状態です。

その後に筋肥大がおこりやすい時期に入るのですが、
丁度このタイミングは
【扱う重量は今までより増えず、筋肉もなかなかつかない】のです。

この時期に筋トレを辞めてしまう人が多くいます。

しかし、この時期こそが筋肉がつき始めるいい時です
そもそも筋肉は簡単にはつかず、
日々の積み重ねで少しづつ筋肉の量が増えます。

少しづつですが、正しい負荷と、不足しない栄養、
充分な休養があれば必ず成長します。

筋トレの効果はどれくらいであらわれるのか?【筋力UP】=【筋肥大】ではありません

 

『使われていない筋肉が使われるようなり、挙上重量が増える』→『心理的限界が高まる』→『筋肉が太くなる時期になる』という事です。

 

筋肥大のメカニズム

筋トレの効果はどれくらいであらわれるのか?【筋力UP】=【筋肥大】ではありません

筋肥大のメカニズムを覚えると、トレーニングのフォームや上げ下げするスピードの重要性を知ることができます。

 

筋肥大のメカニズム

筋肥大に伴って、筋内部はどのような変化になっているのでしょうか?

筋肥大の3つの効果
①筋繊維の肥大
筋肉が“太く”なる
②結合組織の肥厚
筋肉と筋肉の間が“厚く”なる
③筋繊維の増殖
筋肉が“増える”

 

筋トレの効果はどれくらいであらわれるのか?【筋力UP】=【筋肥大】ではありません

刺激の種類と、筋肥大の関係

刺激の種類は大きく分けると3つあります。

三つの刺激
①コンセントリック(曲げる)
②エキセントリック(力を発揮しながら伸ばす)
③アイソメトリック(角度を変えないように耐える)

筋トレの効果はどれくらいであらわれるのか?【筋力UP】=【筋肥大】ではありません

 

次に、筋肥大のメカニズムと刺激の種類の関係をみてみましょう。

筋トレの効果はどれくらいであらわれるのか?【筋力UP】=【筋肥大】ではありません

コンセントリック=短縮性動作
エキセントリック=伸張性動作

コンセントリックとエキセントリックでは、筋肉の肥大が望めます。

エキセントリックでは、結合組織の肥厚と、筋繊維の増殖が望めます。

フォームとスピードが重要で、
特に下ろす時にコントロールして下ろしましょう。

上げる局面のコンセントリック、
下げる局面のエキセントリック、
筋肥大の効果をだすには
両局面を刺激することが重要となります。

設定する負荷は?

 

筋肉をつけたいのか、
筋持久力を上げたいのか、
目的よって扱う重量はかわります。

負荷と回数は目的によって変わります

【負荷と最高反復回数および、主な効果】

最大筋力(1RM)に対する割合(%) 最高反復回数 期待できる主な効果
100 1 集中力(神経系)
90 3~4 集中力(神経系)・筋肥大・筋力
80 8~10 筋肥大・筋力
70 12~15 筋肥大・筋力
60 15~20 筋持久力
50 20~30 筋持久力
1/3 50~60 筋持久力

1回が限界の重量でプログラムを行った場合、
効果は集中力(神経系)です。

筋肥大を狙った場合は、
70%~90%の3~15回が適しているという事になります。

3~15回は差がありますが、
ベンチプレスやスクワット、デッドリフトといった
複合関節(複数の関節を動かす種目)では、
限界数が少ない高重量を設定し、

例えば肘だけを動かす
単関節運動(ダンベルアームカールなど)の種目では、
限界数が多い重量を設定します。

筋トレ効果のまとめ

例えば、筋肉をつけるという目的の方は、
限界数が10回くらいで上げる局面と下げる局面で
しっかりとコントロールしましょう。

効果は、筋肉が力を発揮することを覚える→筋肉が太くなるという順です。

扱う重量が増える筋力の向上の後に筋肥大があります。
この時期を乗り越え、継続すれば筋肉はつきます

 

参考文献:石井直方 著
レジスタンス・トレーニング―その生理学と機能解剖学からトレーニング処方まで
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