「自分の姿勢が分からない」
と姿勢に悩み、完全に迷ってしまう、そして
「何をどうしたらいいか分からない」
という方がとても多いです。
実は、身体能力だけではなく、生活環境や幼少期の運動経験が密接に関わっています。
大海原にポツンといるあなた、大丈夫。
エクササイズで必ず良くなります。
パズルのように一つ一つ埋めていきますが、初めは何ができるか分からなくても
ぼんやり見えてきて、これかな?という形が見えてきて、徐々に完成していきます。
初めは全く分からなくても、確実にピースは埋まっています。
自分の身体の怪我やアスリート時代にパフォーマンスで悩み、
3万回以上指導した経験も踏まえてお伝えします。
自分の身体は自分の一部である
姿勢に悩む方は下記の二つの感覚が少ない方が多いです。
身体所有感 自分の身体の一部が自分のものであるという感覚 行為主体感 自分の意志で行動し、その結果が自分の行動によって生じたという感覚 |
エクササイズ中に、
「どこに効いているか分からない」
「違う部位を使っている」
また、鏡で自分のフォームを確認すると、
「思っていたフォームと全然違う」
「もっと動いていると思った」
などという方、は自分の身体の感覚が“鈍い”傾向にあります。
ですが、この感覚は良くなりますからね、大丈夫。
なぜ姿勢が分からなくなるのか?
幼少期の運動経験が姿勢迷子と関わりが深いです。
10歳前後に決まる運動能力
小学生のころに運動神経が良い子が一人はいたと思いますが、
野球選手の物まねがうまいなど、身体を起用に動かせています。
動作の物まねがうまい子は
・目で見て
・脳にインプットして
・身体にアウトプットする
ことがうまいということが言えます。
要約すると、“見よう見まねでできる”ということですが、
これは動きの巧みさを習得できているということです。
この能力は大人になっても続きます。
というと元も子もないように聞こえますが、大丈夫です。
大人になっても良くできます。
大人になって運動神経を高める方法
10歳前後で急速に運動能力が高くなる前提があります。
それは、10歳までに豊富な運動体験があることです。
豊富なとは、
・走る
・這う
・転がる
・飛ぶ
・捕まる
・ぶら下がる
などなど
の運動体験です。これらの感覚を元に身体の内部から動きをイメージして、
身体を見よう見まねで動かすことができます。
姿勢迷子さんはこのような体験が少ない傾向にあります。
大人なっても遅くありません。姿勢迷子さんは様々な運動体験をすることで
感覚が良くなり、姿勢が良くなっていきます。
姿勢が良くなるとは、
自分で身体のコントロールができて姿勢を作ることができる、
ということになります。
小さいお子様がいらっしゃる親御さんは、
色々な運動を行わせてあげてくださいね。
スポーツではなく、公園や広場で自由に遊ばせるのがベストです。
身体の感覚を良くする方法
姿勢を作るためには、感覚神経を高める必要があります。
感覚神経と割合 10% 視覚(自分の位置を把握) 20% 前庭覚(頭部の傾きを把握) 70% 体性感覚(筋肉や関節の状態を確認) |
筋肉や関節の状態を確認する
体性感覚が70%をしめるのでとても重要なのですが、
高める方法があります。
体性感覚を高める方法 触覚を高める(皮膚の感覚) 関節感覚を高める(関節の位置など) |
まとめるとこのようになります。
運動の感覚を高める具体的な方法
身体を動かすことでしか養えません。それは運動を実行したときの感覚だからです。
運動をした時の感覚と動作のすり合わせ
例えば、キャットカウ(四つん這いで背中を丸める)で腰が丸くなる感覚が分からない、
という方は、直接腰に手を当てて皮膚から感覚を入れて“実感”します。
この時に自分の運動の感覚と実際の動きを確認できます。
また、鏡で実際の動きが確認できると感覚、動作のすり合わせができていきます。
「腰が丸くなっている」
と実感して
「その時にこういう関節や筋肉の感覚」
と感じとっていきます。
自分に必要な運動とは?
苦手な動作には個人差があります。分解してみると運動を行うポジションが関わってきます。
苦手なポジション ・仰向け ・うつ伏せ ・四つん這い ・膝立ち ・立位 |
細かく言うと、横で寝るなどもありますが
人によってやりやすい、苦手という差があります。
苦手なポジションの運動をできるようにしていきます。
おすすめの運動
また、はじめにお伝えした運動体験が豊富であることが重要です。
色々なエクササイズを、イメージ通りに動いているのが確認できて
感覚が分かってくると運動神経が高まっているということになります。
姿勢迷子さんは色々な運動にチャレンジしましょう!
出来ないことは全く問題なく、むしろやらないことがデメリットです。
実は、私の発信はそれが根底にあります。
「まずは身体を動かして、感覚を良くしましょう」と。
大丈夫、よくなります!
おすすめの運動の強度
筋肉をつける目的ではないので、
強度よりも頻度が重要です。
例えばゴルフの選手は筋トレばかりしないで実践を毎日行います。
姿勢つくりも同じで毎日エクササイズを行います。
数種目を数分で大丈夫、コツコツ行います。
普段の姿勢にも意識が傾けることができればさらに良いです。
姿勢は環境に左右される
SNSで見かける、ご高齢ので厨房に立っている方は
頭が下がって背中が大きく曲がっています。
デスクワークの方は座って取っている姿勢が反映されて、
巻き肩や反り腰になります。
というように普段多くとっている姿勢に強調されていきます。
その点を踏まえたうえでどうするか、ですが
やはりエクササイズをして感覚を磨くことが重要です。
背中が丸まっている、頭が前に出ているといった姿勢が分かることです。
私はだらっとするときがあるし、いわゆる良い姿勢をとるときもあるし、
色々な姿勢をとります。
その時に“自分の姿勢が分かる”から、整えることもできます。
骨格を整える“上手さ”
SNSで良い姿勢、悪い姿勢のビフォーアフターを見せますが、
悪い姿勢が上手だとコメントをいただきます。
私だけでなく、骨格を整えるといって姿勢のビフォーアフターを見せている
発信者さんがいますが、身体のコントロールが上手なんですね。
この話をしておくと、体脂肪がある程度ある方がビフォーアフターがつくりやすいです。
何故なら量があるから変化を見せやすいです。
粘土も量がある方が形を作れますよね。
いずれにせよ、感覚を磨くとは身体を思い通りに
上手に動かせるようになることです。
感覚が鈍い腰
人間の身体は鈍い部位と敏感な部位があります。
感覚のイラストを見てみましょう。
人は背部が鈍感で、口とを比べると約4倍もの差があります。
これは皮膚の感覚のイラストですが、パーソナル指導でも
腰や背中の動いている感覚が分かりずらい方が多いです。
背面を背骨を中心としたエクササイズで感覚を養っていくと、
姿勢をつくる感覚が良くなっていきます。
人間の身体の特徴を覚えておくと、
なんとなく分からなかった自分の姿勢の理由が見えてくると思います。
最後に
あまり詰め込むと違う迷子になるので、
今回はここまでにしておきましょう。
姿勢迷子さんの骨格ワークセミナーで全国に行きますからね!
セミナーを受けると自分の姿勢が今より必ず理解できます。
皆様のご参加をお待ちしております!
大海原にいるあなた、大丈夫。
進むべき道を一緒に歩んでいきましょうね。