【骨格ドミノ】 見た目の ”美” から、症状の ”健康” までを左右する

骨格ドミノ

姿勢の重要性
言い続けているのには理由があります。

こちらのイラストをご覧ください。

下流に行くにつれて症状が出て、
重くなると骨の変形などになるという

骨格ドミノです。

骨格ドミノ

やっかいなのが、
例えば下流のヘルニアなどになるまでに
急性的な怪我のように痛みがでないので、

上流ではほとんどの人が気づかない、
もしくは放置しています。

例えば反り腰で明らかに
腰が張るという状況であれば分かりますが

その状態ですら
もっともっと上流で食い止められるのです。

骨格ドミノ、より上流で食い止めるためには、
姿勢を整えることが重要になります。

姿勢には骨格にかかわる様々なことが
内包されています。

姿勢タイプに関しては、
後ほど詳細をお伝えします。

骨格ドミノ、より上流でとどめる為に3つのポイント

3つのポイント・自分の姿勢を知り
・自分の姿勢を整え
・自分の姿勢を保つ

これらを実現するために必要なことは
日々のエクササイズを、
ちょこちょこ行うことです。

先にお伝えしておきたいのが、
下流の状態だからとあきらめるのではなく
エクササイズで食い止めることができるし、
倒れたドミノを起こすこともできます。

身体感覚と骨格

ここでいう身体感覚とは
皮膚など外側の感覚、関節などの内側の感覚です。

上流で身体を整えたいのですが、
身体感覚に鈍感だと
気付かず下流に流れてしまいます。

この身体感覚とは、
力を入れる抜くといったコントロールや、
使っている部位の感覚などが元になり

見よう見まねで動かせるようになる
身体を動かす内側の感覚です。

例えば、実際のセッションでお手本をお見せして
同じように動ける方とそうでない方

動作を行っている自分のイメージと
実際の鏡で見た動作が同じ人とそうでない方

と身体感覚が良い人と悪い人がいます。

身体感覚が良い人は、
負担のかからない姿勢をつくることができる

例えば、筋肉の張りを感じることに敏感で、
すぐにストレッチでケアできます。

プラスマイナスゼロの身体

プラスマイナスゼロの身体を
理解できていないと
そもそも自分の取っている姿勢が

身体にとって良いのか悪いのか
理解できません。

この理解は“自分の意思で自分の身体を動かす”
エクササイズで養うことができます。

頻度高く自分の身体と向き合ていると
例えば、ルーティンのストレッチで

肩が凝ったマイナスの身体を
0(ゼロ)の状態にできるなど

正に骨格ドミノの上流で食い止めて
様々な症状の予防をすることができます。

プラスマイナスゼロの身体が分かっている
状態になると

身体に負担がかかる姿勢が分かり、
整えることができます。

骨格ドミノを上流でとどめる姿勢のポイントと同じで

・プラスマイナスゼロの身体を知り
・プラスマイナスゼロの身体を整え
・プラスマイナスゼロの身体を保つ

の3つができるようになります。

最上流位にある運動の自信

運動の自信とは、
運動を行うことができるという自信です。

運動を行うには
肉体的な刺激と心理的な壁があり

運動は自分には無理だし、
必要ないと“納得”する方が多いです。

言い訳にも近い納得ですが、
幼少期の運動体験や経験がかかわってきます。

運動神経を育てる

運動に関わる神経系統は生まれてから
5歳頃までに80%に成長して、
12歳でほぼ100%になります。

運動ができるようになるためには、
12歳までにさまざまな
運動体験を積むことが不可欠です。

この時期に、
さまざまな動きを経験させることで
運動音痴になりません。

運動が苦手になる幼少期

この時期に運動に対して抵抗感があり、
苦手意識が芽生えると
大人になっても続いてしまいます。

これは運動神経の話だけではなく
自分は運動が苦手
運動はやる必要がない
運動が嫌い

と運動に対する苦手意識と
運動を行う自信が低い状態となります。

何故苦手意識が芽生えるのかというと
運動教育にあります。

運動はスポーツと違う

動作が目に見えてわかるし、
数値化できるので他者との比較が容易です。

他の人よりうまく動けない
跳び箱が飛べない、足が遅い

数値が早い遅い、高い低いというのが
目に見えて分かり比較してしまいますが、

スポーツと違うので
“他者との比較”を目的に行うのは
良いとは思いません。

幼少期であっても
比較するのは自分であり、

過去の自分の数値と比べる状況を
つくることが最も重要だと思います。

良くなったものはそのまま良くなったよと伝え
良くならないものはそのまま良くならなかったよと伝え

ありのままを受け入れて、伝えることが
自分と向き合うことにつながります。

大人になって運動を選択する

教育で“運動が楽しい”という
プラスの体験があれば
将来必要な時に必要な運動をするでしょう。

山登りかもしれない、
ジムかもしれないし選択は人それぞれです。

でも“運動は罰”というイメージがあれば、
必要があってもやらないでしょう。

運動の効果はメンタルにも

運動はであきらめないこころ、
折れないこころ、
やり切るこころを作ります。

困難な状況に立ち向かったり、
失敗したときにしなやかに回復する
レジリエンスを強化します。

やればできるという自信をつける

目標をクリアするプログラムで、
やればできると思える自己効力感を高めます。

自己効力感とはある状況下で
結果を出すために適切な行動を選択し、

かつやりきるための能力を
自らが持っているかどうか認知する力です。

いわゆる「自信」です。
自己効力感が低いということは
「優越感」や「劣等感」につながります。

身体を動かすことが
こころから楽しいと思える、そのためには

運動が楽しいことだと認識する、
むずかしくても全力でやった

という充実感(ひとつの成功体験)
の2つが大切です。

「運動は好きだよ」
「運動は得意ではないけど、好き」

運動は苦手でうまくできなくても
やる自信がある、

そんな子供と大人を増やしたいと
強く思っています。

大人になってからも遅くないです。
やり切れるプログラムを計画しましょう。

オンラインフィットネスsalonYの
プログラムはやり切れる内容で

達成感を得られるように
設計しています。

フィジカルとメンタルの閾値

姿勢や骨格改善は早い方がいいです。
理由は大きく二つあります。

一つ目は、
痛みが出てからでは関節の状態や骨の状態が悪化
進行しているからです。

痛みがあるということは
炎症などが起きている可能性が高いです。

二つ目は、気持ち的なもので高齢になればなるほど
「運動」が億劫になります。

これは僕の経験でも言えますが、
頑張れる閾値が低くなっていきます。

早く始めておけば骨格の状態は保たれ、
「頑張れる」閾値が高く保てます。

とはいえ、何歳から始めても遅いということはありません。
このような研究結果があります。

高齢群のほうが最高酸素摂取量の伸びが大きい
27名の若年男女と34名の高齢男女を対象に、6ヵ月間有酸素トレーニングを行った調査では、高齢群のほうが最高酸素摂取量の伸びが大きいという結果でした。※1

特に年齢を重ねていくと、
体形の崩れや見た目の変化から
さらに運動をしなくなるという
ループになる方が多いですが、
これは声を大にして言います。

骨格にかかわるエクササイズは、
スポーツではありません。

あなたの姿勢や骨格に点数は付きません。

周りと比べる必要はないですし、
唯一順番を付けるとすれば
今の自分の身体が一番です。

運動は副作用のない薬

2007年、アメリカスポーツ医学会(ACSM)がEIM(Exercise is Medicine; 運動は薬)を提唱

お医者さんにかかる前に
予防するというのが月並みな言葉ですが、

実はそこに至るまでに
肩こり、首の詰まり感、呼吸が浅いなどの
状態がある場合がほとんどです。

中には全く自覚症状がない方がいますが、
そういった方は幼少期からの

運動不足で身体のストレスなどに鈍感です。

「私の身体である」と感じる、
身体所有感が低下している状態です。

運動体験、運動経験、運動不足

最も上流にある
運動体験、運動経験、運動不足が
最も重要です。

上流で人は動かない

私はトレーナーですから、
この上流から中流の改善や
予防に携わっています。

実はここで予防のためのエクササイズや運動を
実践する人はほとんどいません。

乱暴な言葉を使えば、
ただ生きるだけであれば
運動は必要ないですよね。

人は予防では動かない
それを身をもって経験している
原体験があります。

それはクリニックでの運動療法です。
主に生活習慣病の方と
運動のお話をするのですが、

病気の方ですら「運動をやらない」という
意思がありますから、予防では動かないわけです。

クリニックの運動療法経験

トレーナー開始は2005年で経験を積んでいき、
2012年にクリニックでの運動療法を開始しました。

主に生活習慣病の
患者様に運動のお話をして、

最適な運動を開始してもらう
という内容でしたが、

本当にショックでした。

患者様がトレーナーである
私と運動の話をするのですが、
もともと運動にモチベーションもなければ

運動を罰ゲームかと思うくらい
イメージが悪いから大変だったのです(汗)

一般的なトレーナーの
集客はもともと自分で何かを変えたい、
というモチベーションの
お客様からお問い合わせがあって開始します。

この運動療法は医師が半ば強制的に
患者様を私のもとに
送り込むようなイメージです。

また、膝が痛いなどの
身体症状がないのでリハビリとも違う、

一般的なお客様やリハビリの
患者様とは“入り”が違うのです。

イメージ
お客様:痩せて綺麗になる!
「自分からやりたくて行く」
患者様:運動する気が全くない。
「無理やり連れてこられた」

ですがプロのトレーナーとして
運動の大切さと効果を納得していただいて、
初めてもらわなければいけません。

もう意地です!(笑)

この時の運動療法時のカウンセリングの経験が
骨格ドミノをつくる元となってます。

吉田の幼少期の体験

私のお話をさせてください。

幼少期は毎年入院をするような子供でした。
肺炎でゼーゼーして、点滴を何本も入れて、
今思うと両親はつらかったと思います

小学校二年生のころ兄が通っている
柔道教室に通うになり身体が強くなり、

病気もほとんどしなくなり、
今では体力も人並みにあります。

もし、小学校二年生の
あの時に柔道を始めていなければ
身体は弱いままだったと思います。

それは肉体的な強さもそうですし、
運動に対する自信がないままで、

運動をしていなかったと思うからです。
形はどうであれ運動に自信を持てたから
他のスポーツもできたし、
体力を使うことに抵抗感も全くない。

そして身体を動かす積み重ねが
自分自身の姿勢や身体のコントロール
つくることにつながっています。

僕のSNS発信で運動が苦手な方に
共感をいただいているのは

こういった背景があるから、
伝わっているのだと思います。

運動のハードル

運動不足解消のために、
より上流で“とどめておく”には、
どういう運動がいいかというと
“なんでもいい”です。

こう言うには理由があります。

多くの人が運動のハードルを上げすぎです。
覚悟を決めてやる運動は続きづらいです、

なぜならスポーツではない、
競争ではないし、生活の一部にならないと続きません。

強い意志は必要ない

もちろん人によってはやるぞ!と
ある種の意思が必要になりますが、

ちょこちょこでも少しでも
日々やらなければ効果は継続しません

今一瞬頑張っても、ほとんど意味はありません。

例えば今、10時間頑張って辞めるよりは、
一日10秒だけでも毎日運動をする方が
姿勢づくりには有効です。

先に言った自分で自分の身体を主体的に
動かす感覚は積み重ねる必要があります。

また身体を動かすということは
自分の身体と心と向き合うことです。

姿勢の作りだけでなく、
メンタルにも良いことは間違いないです。

重要なのは強度より頻度

重要なことは瞬間的な
頑張りではなく、頻度です。

数十秒でも自分の身体と向き合うことで、
より上流で悔い止めることができます。

例えば、反り腰が気になってエクササイズをします。
特定のエクササイズは反り腰だけでも、

身体と向き合いコントロールできるようになる
という効果があるので、
全身にプラスの効果があります。

姿勢タイプ診断からスタート

骨格のズレや姿勢の悪さ、
全ての要素が詰まっているのがこの姿勢タイプです。

詳細はここでは省きますが、
姿勢はあなたが育ってきた環境、

現在の生活環境などで形つくられた
歴史そのものです。

姿勢タイプから見えてくる骨格の問題は、
現実的で改善すること、やるべきエクササイズが
透けて見えてきます。

まずは姿勢タイプ診断をして
適切なエクササイズを行いましょう。

ビフォーアフターを
見ていただくと分かりますが

反り腰、スウェイバック、フラットバックは
エクササイズで改善できます。

健康だけでなく美もかかわる姿勢

ここまで健康で語っていますが
美容でも重要なものです。

姿勢が整っている人はきれいにも、
力強くもあります。

美しいと姿勢にオーラがまとってるように感じます。
これはエロンゲーションといって、

軸の伸長(しんちょう)がある。
伸びやかな姿勢です。

伸長がある姿勢は骨や関節にかかる負担も少なく、
怪我の予防改善にもなります。

整った姿勢の感覚

整った姿勢をつくるエクササイズは、

ある期間集中してやることをおすすめします。
※計画的なプログラム

自分に合った方法で行えば、
先も良い姿勢をつくることができます。

自転車を乗ることと同じように、
その感覚は簡単には忘れません。

ですが自転車が変わると
乗るコツが変わるように
身体は日々変化していくので

ちょこちょこエクササイズして
自分の身体の感覚を忘れないようにしましょう。

皆さんには自分に合った
正しいエクササイズを行ってほしいのですが、

そのためには自分の身体を知ること、
姿勢タイプを知っておくことが重要です。

環境と姿勢、身体感覚

環境と姿勢

ストレートネックは
デスクワークやスマホで
顔を前に出すことが常態化する

反り腰は呼吸が浅くなり、
肋骨を開くことで代償する

膝が伸び切る過伸展は、
運動不足で足裏の感覚が鈍っている

など姿勢は今の環境によってつくられた
“外見”です。

今の環境の中で負担のかからない姿勢や、
関節に負担の少ない動作を選択できることが

整った姿勢をつくる環境適応
と言えるでしょう。

身体感覚

僕は青森の自然豊かな環境で育ちました。

一歩外に出れば遊びまくれる広い場所があり、
冬は雪があり、スキーもできる、
運動することに不憫はない環境です。

学校までは数十分歩き、冬は雪道があり誰もが運動を
“強制”される環境で、思い返すと

みんな、それなりに動けていました。
運動が得意、不得意な生徒がいましたが、
みんなそれなりに身体が強かったです。

というか、身体がその環境に負けていては
生きていけないから、
適応していたという表現が正しいですね。

東京で雪が降るとニュースで転んでしまう人が
必ずと言っていいほど放映されます。

雪国で育った人はしばらく雪に触れていなくても
転ばない感覚が身体にしみついています。

踏みしめるように歩くのですが、
誰もが転ばないように歩くコツがつかめるように

姿勢つくりも同じで整った姿勢の感覚を、
覚えることができます。

運動は薬にも毒にもなる

僕はアスリートとして
育ったので怪我は絶えず

なかでも高校時代になった
腰椎椎間板ヘルニアが重く、

軽く腰をひねっただけで
脚に力が入らず、
しゃがみ込んでしまう状態でした。

怪我をした原因は自主練です。
行っていた筋トレで
バーベルを下げた瞬間

「ボキボキボキ」と背骨から音がなって、

そこでやめておけばよかったですが、
少し良くなってすぐ復帰して
また「ボキボキボキ」…。

その結果座骨神経痛がひどく、
MRIでの画像診断で
腰椎椎間板ヘルニアということが分かり

状態の悪さから
医師に即手術をすすめられました。

今振り返ると当時、正しい知識があれば、
後遺症になるような怪我にはならずに
済んだのではないかと思います。

運動のリスクを身をもって
分かっていますし、

身体に痛みを抱えている方の
気持ちも実感できます。

現在ではほとんど
痛みはありませんが予防として、

日々ストレッチや
エクササイズ、筋トレをすることで
良い状態を維持しています。

常軌を逸したトレーニングで怪我をして
正しいエクササイズで骨格を整えている

運動は薬にも毒にもなります。

骨格ドミノ、最後に伝えたいこと

トレーナーとしてより
上流に働きかけています。

実はチャレンジにも近いものがあり、
明らかに痛みがない、症状がない方が

運動を始めるのは簡単ではない
僕の20年近いトレーナー活動の
経験で理解しています。

日本は保険制度が充実しているし、
衣食住にかかわらない運動です、
やらない理由も分かります。

ですが、姿勢が悪くなり骨格が崩れて
関節の変形になると生活が不自由になる
現実があります。

そこに至るまでに、
自覚できる身体のヒントはたくさんあります。

僕がSNSを発信している内容ですが
実は骨格ドミノの上流にかかわるものが主です。

もっともっとたくさんの方が、
自分の身体に興味をもって、
運動を実践してほしいと心から思っています。

運動の内容は何でもいいです。
やれるものをやれるタイミングで、
ちょこちょこやっていきましょう。

最後に

私が提供しているサービスの宣伝です。笑

現在、3つのサービスがあり

オンラインフィットネスsalonY
【姿勢改善をテーマ】

実店舗のVes
【お悩み、目的に沿った骨格・姿勢分析】
パーソナルエクササイズ(オンラインパーソナル)

全国骨格診断
【画像・動画で骨格と姿勢分析】

その他、著作の本を手に取って実践する、
運動の種類はなんでもいいので、

一緒にふら~と初めて、
一緒に効果出して、
一緒に姿勢を保って

いきましょうね!大丈夫!

ーーー
お子様の姿勢のお悩みを多くいただいています。

実は、10年ほど前からジュニア期の
グループレッスンの計画をしており
来年2025年にはスタートして
いきたいと考えています。

姿勢を整え、
こころとからだを強くするレッスンです。

※1
Voss MW, et al. Medicine & Science in Sports & Exercise 52(1):1, 2019
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